2013年01月04日

泌尿器健診のお知らせ

寒い時期になると、泌尿器のトラブルが増えます。

なぜでしょう?

主な要因として、


寒くなるとあまり水を飲まない

寒いため動物もあまり動きたくなく、トイレへ行く回数が減る


その結果、尿が濃縮されてしまいます。

尿が濃縮されるため泌尿器のトラブルの中でも、結石が多くみられるようになります。

人間でも尿路結石がある場合、水分をたくさん取るように指導されるかと思いますが、

これは水分をたくさん取って、尿の量を増やすためなんですね。

とくに猫ちゃんではこの時期に尿路結石が増え、

ひどい場合には尿道に結石が詰まりおしっこが出なくなってしまうことがあります。


当院では1月・2月を泌尿器健診期間として、

泌尿器トラブル予防・早期発見のための検査を推奨致します。

検査内容は尿検査、泌尿器の画像検査(X線検査・エコー検査)が中心ですが、

必要に応じて血液検査も加えることができます。


検査でわかることとして、レントゲン検査では腎臓や尿管、膀胱の結石の有無、

エコー検査では同じく結石の有無や腎臓・膀胱内部の異常の有無、

尿検査では小さな結晶(結石の元)や血尿の有無などを確認できます。


例えば、こちらのX線検査では膀胱内に小さな結石がいくつか映っていることがわかります。

(青い矢印のところにある、白い物質です)

泌尿器健診のお知らせ


こちらのX線では、

腎臓結石(赤い矢印)・尿管結石(オレンジの矢印)・尿道結石(青い矢印)が確認できます。

これは猫ちゃんのX線ですが、腎臓結石が流れて、尿管と尿道に詰まってしまっていました。

泌尿器健診のお知らせ


これは尿検査の顕微鏡の写真です。

黄色い矢印のところに、十字に模様の入った四角い結晶が見えます。

シュウ酸カルシウムという結晶です。

泌尿器健診のお知らせ



なお検査費用は通常尿検査で1500~2500円ほど、

泌尿器のX線・超音波検査と合わせると1万円程になりますが、

2月までの泌尿器健診期間は、尿検査・泌尿器X線・超音波検査をあわせて8000円~となります。

もちろん、最も手軽な尿検査のみも可能です。

(診察料別途、血液検査もご希望の場合は別途になります)

ご希望の方はお申し付けください。




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Posted by 駿河どうぶつの病院 at 19:07│Comments(0)
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