2013年03月12日
ヨークシャーテリアの子に多い病気②
3月になって急に暖かくなりましたね。
それに伴ってか、花粉症も急にひどくなってきました。
くしゃみがとまらず困っています・・・。
さて前回のブログの更新から1ヶ月以上もあいてしまいましたが、
今回は前回の続きです。
高齢のヨーキーちゃんで多いのが、背骨、とくに首の骨の異常です。
背骨と言うと、ダックスの子に椎間板ヘルニアが多いということを
それに伴ってか、花粉症も急にひどくなってきました。
くしゃみがとまらず困っています・・・。
さて前回のブログの更新から1ヶ月以上もあいてしまいましたが、
今回は前回の続きです。
高齢のヨーキーちゃんで多いのが、背骨、とくに首の骨の異常です。
背骨と言うと、ダックスの子に椎間板ヘルニアが多いということを
ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、
ヨーキーちゃんの場合はちょっと違います。
椎間板ヘルニアもあるのですが、
本来7個ある頚椎(首の骨)ですが、その頚椎の関節同士がくっついてしまい、
首の動きに制限が出てしまう状態が比較的多く見られます。
その影響で、痛みが出る場合や、まっすぐ歩けない、
しかし中には上で述べたような症状が出てしまう子もいます。
この病気の場合、治療は痛みのケアが中心となります。
痛み止めも何種類かあって、
それらを試していくことになりますが、
最近、人の椎間板ヘルニアや背骨の異常で使われる薬が
かなり効果的な印象があります。
またこの薬は長期間飲み続けても体への影響が非常に少ない薬です。
実はこのブログを書いている私自身も椎間板ヘルニアを患っているのですが、
整形外科で処方して頂いたその薬が非常に効果的でした。
また空気の通り道である気管が潰れてしまう、気管虚脱という病気も頻繁に見られます。
ヨーキーちゃんの場合はちょっと違います。
椎間板ヘルニアもあるのですが、
本来7個ある頚椎(首の骨)ですが、その頚椎の関節同士がくっついてしまい、
首の動きに制限が出てしまう状態が比較的多く見られます。
その影響で、痛みが出る場合や、まっすぐ歩けない、
フラフラするなどの症状が出ることもあります。
俗にヨーキーウォブラーと言われたりもするこの異常、
実は比較的若いうちから首の骨に異常が出ているのですが、
症状はほとんど出ないため、気付くことが非常に少ない病気です。
また高齢の子でレントゲン撮影を行った場合、たまたま発見されることもありますが、
やはり症状がないため日常生活に全く影響がないことも多々あります。
俗にヨーキーウォブラーと言われたりもするこの異常、
実は比較的若いうちから首の骨に異常が出ているのですが、
症状はほとんど出ないため、気付くことが非常に少ない病気です。
また高齢の子でレントゲン撮影を行った場合、たまたま発見されることもありますが、
やはり症状がないため日常生活に全く影響がないことも多々あります。
しかし中には上で述べたような症状が出てしまう子もいます。
この病気の場合、治療は痛みのケアが中心となります。
痛み止めも何種類かあって、
それらを試していくことになりますが、
最近、人の椎間板ヘルニアや背骨の異常で使われる薬が
かなり効果的な印象があります。
またこの薬は長期間飲み続けても体への影響が非常に少ない薬です。
実はこのブログを書いている私自身も椎間板ヘルニアを患っているのですが、
整形外科で処方して頂いたその薬が非常に効果的でした。
高齢のヨーキーちゃんで、時々首をすくめている、体を触ると痛がる、などの様子がある場合、
一度首の様子を確認したほうがいいかもしれません。
また空気の通り道である気管が潰れてしまう、気管虚脱という病気も頻繁に見られます。
中高年齢のヨーキーちゃんで、「ガァーガァー」と咳込む様子が見られる子は要注意です。
程度が軽い場合は安静や軽い咳止め・消炎剤(とくにステロイド剤)で
ある程度症状を抑えられることがありますが、
悪化すると薬を飲んでもなかなか咳が治まらず、
ひどい場合には呼吸困難で生命に関わってしまうこともあります。
重度な場合には手術が必要になることもありますが、
かなり大掛かりな手術になります。
この気管虚脱を悪化させないために重要なのが、体重です。
太ると気管が潰れやすくなりますので、適正体重を心がける必要があります。
咳き込む様子があれば、必ず一度主治医の先生に診てもらってください。
気管虚脱は非常に重大な病気ですので、また別の機会に細かく説明させて頂きますね。
2013年02月01日
ヨークシャーテリアの子に多い病気①
最近、当院ではどういうわけか(?)、
ヨークシャーテリアの子とラブラドールの子の来院数が増えています。
今回はヨークシャーテリアの子に多いトラブルについて、簡単にお話させて頂きます。
若いうちに多い異常として、乳歯遺残があります。
これはヨーキーちゃん独特というわけではなく、小型犬の短頭種に多くみられます。
乳歯が残っていても、すぐになにか問題が出るわけではないのですが、
歯並びが悪くなり、その影響で歯石が付着しやすくなりますので、
なるべくなら乳歯の抜歯をお勧めします。
皮膚のトラブルとしては、皮膚糸状菌症(ひふしじょうきんしょう)が他の犬種に比べ多くなります。
皮膚糸状菌症とは、要するに真菌、カビのことで、人間に感染することもあります。
ヨーキーの子は他の犬種に比べ、多いといわれています。
この場合、カビに効果的なシャンプーを使う場合や、抗真菌薬の内服を行います。
治療を行ってすぐに見た目は改善する子もいますが、
完全に治るには2ヶ月近くかかってしまいますので、根気よく治療してあげる必要があります。
また同じ皮膚のトラブルとして、
遺伝的な病気があります。
日本語のとおり、淡い色の毛だけが抜けてしまいます。
子犬のうちはしっかりと毛が生えていますが、
徐々に脱毛が目立つようになり毛が生えてこなくなってしまいます。
もともとは毛がしっかり生えていた1歳のヨーキー君、
トリモチに絡まってしまい、トリモチをはがした後から急に毛が生えてこなくなったということでした。
またシャンプーをしてから、急に毛が生えてこなくなった、というヨーキーちゃんもいました。
この子はそれまでも自宅で何度もシャンプーをしていて、とくにトラブルがなかったのです。
どちらの子も生まれつきこの病気を持っていて、
毛が生えなくなってきていたのですが、最初は気づかず、
ヨークシャーテリアの子とラブラドールの子の来院数が増えています。
今回はヨークシャーテリアの子に多いトラブルについて、簡単にお話させて頂きます。
若いうちに多い異常として、乳歯遺残があります。
大人の歯に生え変わるときに、乳歯が抜けず残ってしまいます。
これはヨーキーちゃん独特というわけではなく、小型犬の短頭種に多くみられます。
乳歯が残っていても、すぐになにか問題が出るわけではないのですが、
歯並びが悪くなり、その影響で歯石が付着しやすくなりますので、
なるべくなら乳歯の抜歯をお勧めします。
皮膚のトラブルとしては、皮膚糸状菌症(ひふしじょうきんしょう)が他の犬種に比べ多くなります。
皮膚糸状菌症とは、要するに真菌、カビのことで、人間に感染することもあります。
ヨーキーの子は他の犬種に比べ、多いといわれています。
この場合、カビに効果的なシャンプーを使う場合や、抗真菌薬の内服を行います。
治療を行ってすぐに見た目は改善する子もいますが、
完全に治るには2ヶ月近くかかってしまいますので、根気よく治療してあげる必要があります。
また同じ皮膚のトラブルとして、
CDA:color dilution alopesia(淡色被毛脱毛症などと訳されます)と言われる、
遺伝的な病気があります。
日本語のとおり、淡い色の毛だけが抜けてしまいます。
子犬のうちはしっかりと毛が生えていますが、
徐々に脱毛が目立つようになり毛が生えてこなくなってしまいます。
また徐々に脱毛してくる病気ですが、ある時ごっそりと毛が抜けて、
そのまま毛が生えないために気がつくこともあります。
記憶に強く残っている子では、
もともとは毛がしっかり生えていた1歳のヨーキー君、
トリモチに絡まってしまい、トリモチをはがした後から急に毛が生えてこなくなったということでした。
またシャンプーをしてから、急に毛が生えてこなくなった、というヨーキーちゃんもいました。
この子はそれまでも自宅で何度もシャンプーをしていて、とくにトラブルがなかったのです。
どちらの子も生まれつきこの病気を持っていて、
毛が生えなくなってきていたのですが、最初は気づかず、
ごっそりと毛が抜けた後、毛が生えないことに気がついたというパターンです。
根本的な治療方法はないのですが、
ビタミン剤やサプリメントなどで若干の改善
があることもあります。
その他にもヨーキーちゃんに多い病気があるのですが、
今回はココまでにさせて頂き、また次回にその他の病気に関して説明します。
そういえば我が家の15歳のヨーキー、ケンちゃんは歯周病がかなり進行してしまったため、
先日麻酔をかけて歯の処置を行いました。
歯石を除去し、悪い歯を何本か抜きましたが、翌日にはケロッとして食欲旺盛。
日常の歯のケアは続けないとまた歯石は着いちゃいますが、
綺麗な歯を保つのは、なかなかやっぱり難しいものですね。