2015年07月30日

食道チューブについて少しと、休診のお知らせ

水曜・木曜と休診とさせて頂き、ご不便をおかけしました。

また来週8月5日(水)の午後は休診となりますので、ご注意下さい。


動画に写っている猫ちゃんは、

食事を採らせるためにノドから食道にかけてチューブが入っています。

(食道チューブ)

食欲がなくなった動物に食事を取らせるために行う方法ですが、

管を入れて食事を採らせるという方法に抵抗のある方が沢山います。

これは当然だと思います。

管が入っていたら身動きも取れず、食事だけ無理やり入れられ、

動物らしい生活ができなくなるのではないかと。

そこまでして生かしておく必要があるのか。

ですが、ちょっと誤解があります。

その誤解を少しでも解いていきたいと思っていますので、

今回は動画を載せました。



細かい解説は長くなりますので、また後日お話しますが、

ノドに管が入っている状態でも自由に生活できます。

ちなみにこの猫ちゃんは元気になって食事も自分で採れるようになり、

今は管をはずして生活しています。
  
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Posted by 駿河どうぶつの病院 at 22:19Comments(0)臨時休診日々の診療

2015年07月21日

梅干の種

7月26日(日)は午後休診、

7月29日(水)・30日(木)は終日休診、

8月5日(水)は午後休診となりますので、ご注意下さい。


昨日は18時の診察終了後、

腸閉塞と胃のポリープの緊急手術でした。

腸閉塞の原因は梅干の種で、小腸に詰まっていました。

異物の誤食は若い子に多く見られますが、

今回は14歳過ぎと高齢のコーギーちゃんでした。

今現在、まだ麻酔が体内に残っている状態ですが、

手術・麻酔後の状態としては順調です。

種子類による腸閉塞はよく見られるトラブルです。

年齢に関わらず、ご注意くださいね。





手術時の画像です。写真真ん中に梅干の種が詰まり、

その上流(右側)の腸内にガスや液体がたまり腸が太くなっています。



摘出した梅干の種です。
  
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Posted by 駿河どうぶつの病院 at 00:27Comments(0)

2015年07月16日

脂肪腫

今日は猫ちゃんの避妊手術、


昨日はワンちゃんの脂肪腫の摘出手術でした。


脂肪腫は中~高齢のワンちゃんに頻繁に見られるデキモノで、


ワンちゃんの体の表面のシコリが気になって動物病院へ行ったら、


「これは脂肪の塊ですよ」


と言われたことがある方も少なくないと思います。



腫瘍は腫瘍ですが良性のもので、


生命に関わることは殆どなく、また多発することも多いため、


治療しないことも一般的です。



ですが、まれに深部へ進入していくタイプ(浸潤性脂肪腫)や


筋肉の間に侵入していくタイプ(筋間脂肪腫)もあり、


また悪いものではなくても大きくなってくる場合や、


発生部位がよくない場合には摘出が必要になります。



ちなみに脂肪腫という名前ですが、


太っているからできてしまうわけでも、


太っている子だけに発生するわけではありませんよ。




手首にできた脂肪腫。血管や靭帯が豊富な部位なので、

大きくなる前に早めに手術を行いましたl



手術中の写真です。黄色の輪郭が脂肪腫、

その周りに血管がたくさんあります。




脂肪腫を摘出した後。

血管や靭帯がたくさん見えます。




脂肪腫はこんな感じです。

白い脂肪の塊で、プニプニした感触です。
  
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Posted by 駿河どうぶつの病院 at 00:06Comments(0)日々の診療