2015年08月29日
休診のお知らせ、里親さん大募集
1点目
9月20日(日)は動物慰霊祭参加のため、
午前は11:30までの診察、午後休診となります。
9月22日(火)・23日(水)は午前のみ(9:30~12:30)の診察、
午後休診となります。
9月27日(日)は学会参加のため、休診とさせて頂きます。
ご不便をおかけしますが、ご了承下さい。
2点目
子猫ちゃんの里親さんを募集しています。
ご興味のある方は、当院までまずお電話でご連絡下さい。
2015年08月26日
健康診断の必要性
今日の日中は検査2件と膝の手術1件でした。
下の2枚のレントゲン写真は、
(赤い丸の中のうっすら見える白い丸いもの)

こちらのレントゲン写真では小さな膀胱結石が多数見られます。
(赤い丸の中の白い粒状のものが膀胱結石)
この子たちはどちらの子も前から異常があることはわかっていましたが、
膀胱結石や肺のデキモノは(肺に限らずですが)、
ひどくならない限り症状が出ないことも珍しくないため、
検査をしない限りこのような異常に気づきません。
定期的に全身の健康診断を受けることを考えてあげてくださいね。
2015年08月13日
栄養補給のための管
お盆ですがどこへ行くにも混雑している上、暑さが厳しいので、
当院は休みを取らず通常通り診察を行っています。
体調に異常があればすぐにご来院下さい。
でも病院は行かずに済むことが一番ですね(笑)
先日ノドに管が入っている猫ちゃんの動画を載せましたが、
ノド以外にも鼻や胃、腸に管を入れて
栄養を取らせるようにすることがあります。
鼻の場合、1分ほどで終わる処置で、
鼻に垂らす局所麻酔薬を使用するだけなので
簡便という大きなメリットがありますが、
細い管しか入らないため液体以外の食事が与えにくく、
鼻に違和感がある、管が抜けやすい、
などの問題があります。
ノドや胃の管の場合、
全身麻酔をかけないとできないというデメリットがありますが、
通常処置は短時間で終わりますし、管が抜けにくい、
何より動物が気にしない、という大きなメリットがあります。
胃の管も通常は内視鏡(胃カメラ)で設置できるため、
動物が痛い思いをすることはありません。
また太い管を入れられるので(とくに胃の場合)、
食事もペースト状のものが利用できます。
ただし1度胃の管を設置したら、最低1ヶ月は抜くことができません。
食欲の無い子に口から無理やり食事をとらせるのは、
動物にとっても飼い主さんにとっても大きなストレスになりますので、
その子にあった方法で食事をとらせる手段を考えていく必要があります。
どこに管を入れても通常は自由に歩き回る生活を送ることができますので、
病気が長引く場合には栄養を取らせる選択肢の一つとして考えてあげてください。
投薬も簡単ですし、注射や通院の回数を減らすことができます。
とくに猫ちゃんの場合、おおもとの病気がなんであれ、
食欲不振が続くと肝臓が悪くなってしまうことがありますので、
当院ではそのような猫ちゃんには管を使っての栄養補給を提案しています。
また進行した悪性腫瘍(がん)や慢性腎不全など、
完治が難しい病気で食欲がない場合でも、
管を使って栄養を取らせることにより、
また体の脱水を改善させることにより、
穏やかな生活を送りやすくなります。
去年亡くなった当院の2代目看板猫ボタンエビも、
亡くなる1ヶ月ほど前からノドに管を入れて院内を歩き回っていましたが、
嫌いな注射の回数が減って、ストレスが少なそうでした。
ノドの管は不要になればそのまま抜くだけです。
管が入っていた傷はすぐに塞がります。
ノドに管を入れていた猫ちゃんです。
この子は亡くなるまで管を入れて生活していましたが、
最後まで穏やかな様子でした。
管はこの猫ちゃんのようにマフラーなどで隠すと見た目で
左後ろ足の付け根あたりに白い管が見えます。
この写真、実は口にボールを加えてボール遊びをしている
管が入っていても、比較的自由な生活が送れます。
2015年08月09日
食道の異物
昨晩は食道内異物で呼吸困難になってしまった
ワンちゃんの緊急手術でした。
ノドの皮膚・食道を切って詰まっているものを摘出しましたが、
どうやら詰まっていたものはワンちゃん用のおやつのようです。
摘出後の写真だと3つにわかれていますが、
これは摘出時に崩したためで、
実際にはこの3つがくっついたまま食道の中に詰まっていました。
本来は内視鏡での摘出が身体への負担が少なく理想ですが、
今回は手術での摘出となりました。
食道に詰まる物で多いものが、
ワンちゃん用のガム・ジャーキー、ボールあたりでしょうか。
また意外かもしれませんが、
リンゴや梨がノドに詰まるケースも多々見られます。
どれも身近なものですし、与えている方も多いかと思いますが、
小型犬、とくに短頭種の子は要注意です。
おやつ類は小さくして与えたり、
丸呑みさせないようにしてください。
食道に物が詰まり、呼吸困難ですぐになくなってしまった子も何件も見たことがあります。
本当に危険ですので、注意してあげてください
