2013年07月18日

台湾での狂犬病の発生


先日、台湾で野生動物(イタチアナグマ)での狂犬病の発生が発表されました。

台湾は日本と同じ島国で、

厚生労働大臣が指定する狂犬病清浄地域(狂犬病の発生が長い間見られない地域)でしたが、

それでも発生する事態になってしまいました。

また現在厚生労働大臣が指定する狂犬病清浄地域としては、

日本の他に、やはり島国であるオーストラリアやイギリスなどがあり、

隔離されている島国は狂犬病が発生しにくい環境ではあります。

しかし、今回のような事態も現実に起きるため、日本も安全とは言えません。



狂犬病は人間も含め、殆どの哺乳類に感染する可能性があり、

いったん発症する(症状が出る)と致死率の非常に高い、恐ろしい伝染病です。

暴露後免疫といって、狂犬病にかかっている動物に咬まれた直後に、

ワクチンを何度か注射することにより、発症を防ぐ方法もありますが、

しかしそれよりも狂犬病が流行しないように予防することが最も重要でしょう。

国内での狂犬病の流行を防ぐためには、ワンちゃんの狂犬病予防接種が大切です。


今年度の狂犬病予防接種がまだお済でない方は、

お早めに予防接種をしてあげてくださいね。


  
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Posted by 駿河どうぶつの病院 at 20:47Comments(0)

2013年07月12日

熱中症にご注意ください


梅雨も明けて、急に暑くなってきましたね。

ご自宅の子達の体調は問題ないでしょうか?

熱中症になってしまった方のニュースが毎日のように流れていますが、

動物も熱中症を起こしやすいので、注意が必要です。


ワンちゃん・猫ちゃんの場合、毛皮を着ているようなものです。

さらに、人よりもおなかが地面に近いため、

地面からの熱(輻射熱:ふくしゃねつ)も受けやすくなります

また汗をかいて熱を逃がすことができません。

汗は足の裏からしか出せず、

その他にはハァハァと呼吸することによって熱を逃がすことしかできません

これはウサギさんやフェレットの子なども同じことです。


重度だと生命に関わることがある熱中症ですが、

症状が軽いこともあります

例えば、

下痢をしてしまう・何となく元気がない、なども熱中症で起きることのある症状です。

しかし、

症状が軽いため、熱中症と気づかれず自宅で様子を見てしまい、

治療が遅れてしまうことがありますので、

心配なことがありましたらお早めにご来院ください。


熱中症を防ぐには、暑い時間帯に散歩に行かないようにすることが重要です。

地面の温度が下がっていないとその影響を受けることがありますので、

日暮れ以降の散歩でも、地面に手を当てて温度を確認してからお出かけしてあげてください。


その他、お買い物に一緒に出かけて、車内で待機させることも非常に危険です。


ご自宅でのケアに関しては、各ご家庭の住環境によって考慮すべき事柄は異なりますが、

可能であれば、是非クーラーを利用して温度と湿度の管理をしてあげましょう。

ペットショップなどには、冷却マットなどのペット用クーリング用品も揃っていますので、

普段生活する場所でそれらを利用してあげるのも大切です。



ちなみに、このパピヨン君が着ているお洋服は、

水で濡らして着用することにより、気化熱を利用して体を冷やすことができるもの

だそうです。


 


効果のほどを尋ねてみると、

ハァハァと暑そうに呼吸をする回数が減ったそうです。

これなら夏でも快適そうですね。

こちらのお洋服もワンちゃん用の雑貨屋さんや、

ペットショップ・ホームセンターなどで手に入ると思いますので、

一度試してみてはいかがでしょうか?



以下のサイトでも熱中症に関しての情報が掲載されていますので、

是非ご参考にして下さい。




人も動物も、暑さ対策を万全にして、快適な夏を過ごせるといいですね。
  
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Posted by 駿河どうぶつの病院 at 17:23Comments(0)日々のケア