2014年01月24日
またまた子宮の病気について
(以前の記事はこちらから)
最近も何件かこの病気の子が来院しています。
先日、6歳のチワワちゃんの子宮蓄膿症の手術を行い、
また同じ日に2歳のゴールデンレトリバーの女の子の通常の避妊手術を行ったのですが、
写真を見て頂くと子宮の腫れ方がわかりやすいと思い、写真を載せてみます。


右側と左側、同じ写真ですが、右側の写真には子宮の輪郭がわかり易くなるように赤線を引いています。
写真の上がチワワの子の膿が貯まって腫れた子宮です。
下がゴールデンレトリバーの子の正常な子宮です。
ちなみに体重がチワワの子は2.6kgほど、ゴールデンレトリバーの子は30kgほど。
腫れてしまっているため、形が少し違いますが、
子宮の太さはゴールデンの子よりもチワワの子のほうが太くなっています。
体重が10倍以上あるゴールデンレトリバーの子よりも太くなって、
チワワちゃんのお腹の中のかなりのスペースを子宮が占拠する状態になっていました。
このチワワちゃん今は元気になってくれて
手術1週間後の傷はこんな感じです。

子宮蓄膿症は避妊手術をしていれば防ぐことが出来る病気ですが、
避妊手術をしていない場合、とくに中高齢以上のワンちゃんで起こりやすくなります。
なお若い年齢でも起きることはありますが、
猫ちゃんの場合はワンちゃんと比べて若い年齢でも起こりやすいようです。
またウサギちゃん・ハムスターの子でも起こる病気です。
子宮蓄膿症は元気な子でも、数日で急激に体調が悪くなることが珍しくありません。
体調がおかしいと思ったらあまり様子を見ず、お早めにご来院くださいね。
2014年01月13日
講習会のお知らせ
2月3日にHearty noseさん主催の講習会で、予防についてのお話をさせて頂きます。
春は予防が始まる時期ですので、予防の重要性についてお伝えできたらと思います。
ご質問・ご相談もお受けしますので、
ご興味のある方は、当院もしくはHearty nose 久能店さん
(静岡市駿河区根古屋141-1 Dogs garden Pocketさん内 TEL054-266-4741
までご連絡下さい。
Posted by 駿河どうぶつの病院 at
20:11
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2014年01月09日
2014年01月04日
臨時休診のお知らせ
1月26日(日)午前診療のみ、午後休診
2月2日(日)午前診療のみ、午後休診
2月8日(土)午前診療のみ、午後休診
2月9日(日)全日休診
2月16日(日)午前診療のみ、午後休診
となります。
セミナーや学会の多い時期です。
ご迷惑をお掛けしますが、ご了承ください
2014年01月03日
2014年
寒いですが、いい天気が続いていますね。
当院は1月1日が静岡市の休診日診察の担当でしたので、
重症の子が何件か続きました。
さて、年末に入院となり病院での年越しになってしまいましたが、
新年第一号の退院患者さんはこちらの子ウサギちゃん。
(写真は退院直前の様子です)
まだ生後1ヶ月で体重も200gほどの子です。
下痢をしてあっというまに元気がなくなってしまったそうです。
病院に来た時には殆ど動けず、横たわってしまう様子でした。
血液中の糖分が少なくなってしまう低血糖という状態でしたので、
糖分の注射と点滴が必要でしたが、
身体が小さくて血管が非常に細く、
また脱水症状も起こしていたので、
血管に点滴用の管を入れることが出来ませんでした。
そのため骨髄(骨の中)に針を挿入して糖分の注射と点滴を行いました。
(骨髄に針を入れると血管に管を入れた場合と同じように点滴・注射が出来ます。
でも血管に管を入れるよりも痛そうですよね・・・)
骨の針を挿入したあと、レントゲン検査を行い腸にガスがたまっていることが判明。
(下のレントゲン写真の向かって右側の足の骨に刺さっている白い針が点滴用の管です。
またお腹の中の黒い部分(赤丸)が腸のガスです)
便の検査ではコクシジウムという寄生虫がいることが判明
保温しながら点滴・栄養補給・駆虫薬の注射などを行ったところ、
数時間後には元気になりバリバリとご飯も食べてくれるようになりました。
子ウサギちゃんですので、まだ油断は出来ませんが、
このまま元気になってスクスク育ってくれるといいですね。
皆様も元気でいい一年をお過ごしください。
Posted by 駿河どうぶつの病院 at
12:40
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