2012年09月28日

臨時休診のお知らせ

9月29日土曜日・30日日曜日は学会参加のため、

休診とさせて頂きます。

ご不便をおかけしますが、ご了承ください。

  
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Posted by 駿河どうぶつの病院 at 14:49Comments(0)

2012年09月28日

尿路結石③

今回はシュウ酸カルシウム結石の話に戻しますね。


尿路結石でストルバイド結石の次に多いものがシュウ酸カルシウム結石です。

この結石ができてしまうメカニズムはまだ完全には解明されておりませんが、

犬種ではミニチュア・シュナウザー、シーズー、ヨークシャテリアなどに多く発生し、

とくに男の子で多くみられます。

またストルバイトは若いうちから発生することも多い結石ですが、

このシュウ酸カルシウムは高齢のワンちゃんに多い結石です。

猫ちゃんでも比較的よくある結石です。


シュウ酸カルシウム結石はストルバイト結石と比べやや厄介で、

専用の療法食があることはあるのですが、

効き目はあまり期待できないのが現状です。

ですので大きな結石や症状がある場合には、手術で取り除くことになります。


ではどうしたら予防できるのでしょうか?

シュウ酸カルシウムは尿pHが酸性になるとできやすくなります。

またその他に、カルシウムが多すぎたり、

ビタミンCやビタミンDを与えすぎるとできやすくなります。

シュウ酸の摂取が多すぎてもシュウ酸カルシウム結石ができることがありますが、

通常はあまりないことでしょう。


人間ではほうれん草を生で食べると結石ができやすくなる、といいますが、

これはほうれん草にシュウ酸がたくさん含まれているからです。

(とはいえ少量を食べる分にはまったく問題ないでしょうし、

最近はシュウ酸の少ない生食用ほうれん草もでていますよね)

ですのでやはりバランスのとれた食事が重要ですが、その他にはなるべく水を飲んでくれることが理想です。

この辺りはストルバイト結石と同じです。



しかし、これといった予防法がないことが、

このシュウ酸カルシウム結石の大きな問題点

です。

泌尿器疾患があるとできやすくなりますので、年に1~2回は健康診断を受けてあげて下さい。

尿検査だけであれば、尿を持ってきてもらうだけで検査できます。

早期発見で小さな石(結晶)だけであれば、定期的な膀胱洗浄だけで維持できることもありますので、

(膀胱内をきれいな生理食塩水で洗い流し、小さな石(結晶)を取り除きます)

それであれば動物にかかる負担も少なくてすみます。

なるべく早く異常を見つけ早く治療をしてあげることは、

やっぱり大切です。 


尿結石に限らずですが、

ご心配なことやご不明な点がありましたら、お気軽にご相談ください。











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Posted by 駿河どうぶつの病院 at 14:48Comments(2)